- 作者: 宇宙航空研究開発機構産業連携センター
- 出版社/メーカー: 日経BPコンサルティング
- 発売日: 2010/11/05
- メディア: 単行本
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中身は、きぼうでの実験内容の紹介、地球観測関係の商業利用、GPS利用(最近流行の位置情報サービスとかも)、超小型衛星ビジネス、スピンオフ(宇宙下着とかテンピュールとか)。
創薬研究のどんなことをステーションで行っているのか(反応部位の構造を知るために高品位のタンパク質の結晶が必要で、それが無重量状態だと高品位でつくれる、とかの話)なども分かりやすく写真付きで解説している。
はやぶさ小冊子には関連企業一覧がずらりと並んで記載されている。国外も付けてくれたよかったような気もする(どれくらいの比率なのか分かるから)。
ひとつ面白かったのが電通の宇宙チームの記事。記事の中身は普通なんだけれど、中に「日本の人工衛星についてのアンケート」という部分がある。対象が65人であまり多くないのだけれど、知っている人工衛星というところで「はやぶさ」をあげたのはたったひとり(いつのアンケートだか書いていなかったが、おそらく今年前半。もしかすると知っている人が地球周回のものと誤解してはやぶさをあげなかったのかもしれないが)。ミネルバのプレートも、イトカワ着陸の時のニュースもアピールが弱かったわけで、これでは人気目当ての仕分けパフォーマーがJAXAに目を付けるのもむりないか、と変に納得。