k-takahashi's blog

個人雑記用

ゲームジャーナル 37号

ゲームジャーナル37号 黄昏の鉄底海峡 ~ソロモン海空戦~

ゲームジャーナル37号 黄昏の鉄底海峡 ~ソロモン海空戦~

 付録ゲームは「ソロモン海空戦」。ソロモン海空戦をテーマにしたカードゲーム。ソロモン海空戦をテーマにしたと言うよりは、当時の太平洋戦線での海空戦という方が適当かな。ヒストリカルな状況がどうこうというのはあまり重視しておらず、当時起こりえた戦力の組み合わせでどう戦うかという設定になっている。カードゲームであることを活かして、カードを引いてきて部隊/舞台(基地とかもカードになっていて引いてくることになる)が決まる。
その辺がよく現れているのが対応記事。GJ読者にソロモン戦を知らない人はいないだろうが、それでもゲーム毎にヒストリカルノートが付くのは、戦史をどのように切り取ったゲームかというのを説明したり捉え直したりする場であるからだが、本号の戦史記事は登場兵器紹介だけである。その兵器紹介記事の中にはきちんと、ゲーム化するにあたってどのような観点からレーティングが設定されたかということが書かれている。この記事は、このゲームの特徴をよく表していると思う。


戦略輸送の観点や、コマンドコントロールについて、ちょっと面白いと思ったところを抜粋。

戦場では戦闘機が枯渇しているのに偵察機しか来ない、または爆撃機が大消耗したのに戦闘機ばかりが補充で来る、などというのはよくあることです。現場としてもある程度の増援の要望を送れるのではないかというのが大きな理由ですが、ストレスを感じるためにゲームをプレイしている訳ではないという理由もあります。2枚引いて1枚捨てるのは、軍令部などから補充の選択肢を与えられ、どちらかを選べると考えて下さい。2枚の内1枚が取り上げられているわけではありません。あくまでも選択肢なのです。もしも不満に思うならば、日本軍が2枚でなく1枚のみを引く(そしてそれを保持する)というプレイを試してみてください。なぜ現状の2枚引き1枚捨てとなっているかを実感できると思います。(p.25)