- 出版社/メーカー: アークライト
- 発売日: 2010/12/11
- メディア: おもちゃ&ホビー
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一つ気になったのがtsw氏のレポートの以下の部分
独逸の大メーカーが揃って脳死状態にある、ということです。数年前から危篤ランプは回っていましたが、2010年は死去の年として明確に位置づけられるでしょう。売り上げも立てられなければ流行も作れていません。独逸でも中小は幾分ましですが、今年ほど全方位的にシリアスに「海外」が叫ばれた年はありません。(p.13)
記事を読んでいると、国際化・多言語化が進んでいる様子が何度も語られている。それに関連して小野卓也氏の「最新ゲーム事情 第6回 世界に広がる多国語版」のコラムが興味深かった。現地国で生産されるのではなく、最初からオリジナルメーカーが作ることが増えており、その背景を説明している。市場の拡大、ノウハウの蓄積が背景にあり、また半導体産業でいうところのファウンドリの充実というのもある模様。(ベルギーのカルタムンディ社、ドイツのルドファクト社)
このルドファクト社、中小メーカーを回って積極的に営業しているようで、大規模化とコスト削減を狙っているらしい。我々からするとゲームが安くなるわけで基本的には歓迎していいのかな。
日本の大手同人ゲームだと数百個作ることもあるようだが、同社の最小ロットも1000個程度らしい。
記事で面白かったのは「ア・ラ・カルト」のプレイにプロのフード・プロデューサーを読んできた記事「等身大のゲーム」。最後には、ゲームに出てきた料理を再現してしまうオチ付き。でも、料理的には変なものだらけだけれど、と言ってから
風間:あれが変に現実に近いとおもしろくないと思った。あの、なんだろ、料理なんだけど料理じゃない感じが面白い。(p.50)