k-takahashi's blog

個人雑記用

火星表面に水 〜痕跡ではなく、「今」

 2006年に観測を始めた火星探査機「マーズ・リコネサンス・オービター(Mars Reconnaissance Orbiter、MRO」の高解像度カメラ「HiRISE」による画像を分析したところ、火星における過去3年の春・夏季に7か所で水の流れのようなものを「数千本」確認したという。
 南半球の中緯度にあるニュートン(Newton)クレーターの画像を時系列で見ると、複数の険しい崖で指状の印が拡大していき、気温の低い季節が訪れると徐々に消滅していた。

火星表面に水が流れている証拠を発見、NASA 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

水の流れた痕跡や、かつて水があったことを示す鉱物は見つかっていたが、これは、「過去3年以内に水が流れた」可能性を示す点が重要。まだ状況証拠ということだが、期待が高まる。


http://mars.jpl.nasa.gov/news/whatsnew/index.cfm?FuseAction=ShowNews&NewsID=1144 には、カラー写真も載っている。

When researchers checked flow-marked slopes with the orbiter's Compact Reconnaissance Imaging Spectrometer for Mars (CRISM), no sign of water appeared. The features may quickly dry on the surface or could be shallow subsurface flows.

NASA Spacecraft Data Suggest Water Flowing On Mars – NASA’s Mars Exploration Program

(適当訳:研究者が流線のようなものをCRISMで調べたときには、水の痕跡はなかった。すぐに蒸発したか、地下の浅いところにあるかしたのだろう。)