k-takahashi's blog

個人雑記用

ナイトランド 2号

ナイトランド Vol.2

ナイトランド Vol.2

ホラー専門誌「ナイトランド」の2号。先月発売になっていたのだがようやく読めた。


特集1がネクロノミコン、特集2がモンスター。どちらも「わあ、どうしよう」というものが多いが、ちょっとアレンジすると「CoC」のシナリオになるようなネタが多いので、ゲーム系の方にもお薦め。
アルハザードの末裔』(パトリック・ルティグリアーノ)が、イラク戦争を背景にした一作で、今風。一方、『失われた者たちの谷』(ハワード)が西部開拓時代を背景にしている。


コラムでは友野詳氏の『怪物の作り方』が面白かった。友野氏の場合はゲーム関係を作ることも多いので、

こうした「物語で消費される怪物」を、私は以下の三つの要素から構成しています。「外見」「内面」「そしてもたらす脅威」です。脅威は、たいてい「能力」と置き換えられますけれども。
この三つがまとめて閃くこともありますが、ゲームの場合は、まず必要性ありきで創ることも多いので、一つだけ決まってて後をひねりださにゃあならん、てことになります。
「このくらいの強さの植物系の化け物の数が足らん」「山、森、地底と来たので、次は水の化け物が必要」「復讐譚を遊びたいときにふさわしい敵が要る」「病気を撒き散らす悪魔を用意せねば」といった具合ですね。(pp.104-105)

そして、
「直隣反」(直接怪物化する、ちょっとずらす、正反対と組み合わせる)という方向性と、「異化」「過剰」「欠如」「接合」「融合」という方向で発展させるそうです。