k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2012年11月号

Newton (ニュートン) 2012年 11月号 [雑誌]

Newton (ニュートン) 2012年 11月号 [雑誌]

ケプラー

最初の特殊が「系外惑星」。地球に似た惑星が存在するのか、という記事で、「ケプラーの観測結果」の紹介(グリーゼ581g(http://d.hatena.ne.jp/k-takahashi/20110605/1307285271http://d.hatena.ne.jp/k-takahashi/20110413/1302705028)が誤報の可能性が高いというのは知らなかったが)、ケプラー22b(現時点で一番地球に似ているとされる惑星。)が中心。
インタビューも、ケプラーのPMのロジャー・ハンター氏(米空軍やボーイングGPSとかをやっていたそうだ)と科学チームのナタリー・バタルハ助教授。次世代系外惑星探査衛星TESSのに関わる、カルテックのジョン・ジョンソン助教授。


ジョンソン助教授は「小さな惑星が見つかるとしたら」という仮説からG型ではなくM型を対象に選んだそうだ。それが、ケプラー42dの発見に繋がった。

南海トラフ巨大地震

8月に内閣府が発表した被害想定の解説記事。なぜ想定が大きくなったかを説明している。
センセーショナルな部分にばかり目をとらわれずに、きちんと対応しましょうということで、

今回の被害想定の大きさに打ちのめされて、防災・減災対策を怠ったり、避難をあきらめたりといったことは、あってはならない。今回の想定よりも小さく、避難すれば確実に助かるような津波が発生した場合に、今回の想定菜ような巨大な津波だと思い込んで避難を諦めてしまえば、助かるはずの命を落としてしまう。(p.67)

クレーター

太陽系にある様々なクレーターの写真集。
非円形(オルカス・パテラ)、網目模様(ミリディアニ平原のビクトリア・クレーター)、大きすぎて分かりにくい南極・エイトケン盆地(直径2500km)、イトカワ標本中のクレーター、など。

iPS細胞

山中伸弥博士のインタビュー。
初期化用遺伝子をプラスミドとして導入することで安全性が増すこと、創薬系の研究が遅れていること、ES細胞研究の重要性(iPS細胞の目標として重要。ES細胞との比較でiPS細胞の質のばらつきが大きいことが分かった)、など。

別腹

主食やおかずの中に甘い味のもの、デザートに似た味のものが無いため、感覚特異性満腹がおきずに食べられるためである。
さらに、前頭連合野は胃の中にデザートが入るスペースをつくるはたらきもする。前頭連合野神経細胞が「おいしい」という信号を摂食中枢の神経細胞に送ると、そこで「オレキシン」という物質が放出される、オレキシンは胃の運動に関わる神経細胞にはたらきかけ、胃の入り口に近い部分の筋肉を緩め、出口に近い部部の働きを活発にする。こうして胃の中身を押しだし、かつ新に食べものを入れるスペースを作っているのだ。(p.104)

この別腹は人間だけにあると思われてきました。しかし最近、私たちの研究チームが行った動物実験から、ラットがおなかいっぱいに食事をしたあとでも甘いお菓子を好んで食べるというように、別腹を持っていることがわかったのです。(山本教授) (p.104)