k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2014年10月号

特集は、「必ずやってくる首都圏巨大地震」。
まず、阪神・淡路震災の際の建造物への被害を復習。次が関東近辺のプレートの説明(北アメリカプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートが集まっていること)。そして、以前話題になった「M7級」の自身がどこでおこるかの19タイプの紹介。

太陽を二つ持つ、地球似の惑星を発見(p.10)

3000光年先にある連星系で地球に似た質量・軌道を持つ惑星が発見された。「連星系」で見つかったというところがポイントで、連星系は多いからそこに地球型惑星があれば、宇宙全体の地球型惑星の数も変わってくるということになる。

カブトガニの夏(pp.94-)

繁殖期のカブトガニの写真。カブトガニの卵の写真は初めて見た。カブトガニの住むのは透明度が低い海が多いから撮影は大変らしい。

エボラウィルスの脅威(pp.116-)

エボラウィルスの解説記事。出血熱と言われるが患者の直接の死因は出血ではなく、多臓器不全。
エボラウィルスに感染したマクロファージが凝固反応に関わる血中因子を過剰に出し、血液中の凝固因子が大量消費され、それで血液中の凝固因子が不足して出血するという仕組み。こうした反応が臓器不全を起こす。
「もし日本で患者が出たら?」という話もあり、国内にBSL-4施設がないことから懸念する声もあるが、「病原体を培養するにはBSL-4実験室が必要だが、人工的に作った抗体・抗原を使ったり、病原体の遺伝子の一部だけを増幅したりすることは可能」(p.120)だそうだ。

ヒトクローンES細胞の誕生で医療の未来はかわるのか(pp.122-)

ロバート・ランザ博士のインタビュー。博士は、成人細胞を利用したヒトクローンES細胞の作成に世界で初めて成功している。核移植後に核が初期化する前に卵子が受精卵に変わってしまうという問題を、解決した。
臨床応用ではiPSよりもESが先行しており(多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、萎縮型加齢黄斑変性症、近視性黄斑変性症を記事中では紹介している)、研究レベルでも向き不向きはある、とかの解説。