k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2013年3月号

Newton (ニュートン) 2013年 03月号 [雑誌]

Newton (ニュートン) 2013年 03月号 [雑誌]

宇宙は本当に無から生まれたのか (p.16-)

ビッグバンとか、真空の揺らぎとか、特異点を避けるための虚数時間とか、いつもの話題を分かりやすく解説。超弦理論とブレーンワールド理論も。
そして、最新説として、親宇宙から子宇宙、子宇宙から孫宇宙という仮説が超弦理論から導かれることを紹介。(1980年代に佐藤勝彦博士等が別の理論から類似の説を提案しているが、超弦理論から導かれるようになったのは最近らしい。) もう一つ膜宇宙衝突によるビッグバンという仮説も。

色々紹介しているけど、ちょっと雑然とした感じ。

血液学(p.40-)

週刊誌ネタなら血液型差別(性格診断)だろうけれど、さすがにニュートンなのでそんなことなく、まともな科学的解説記事。
健康診断に応用する話として、腫瘍マーカー(がん細胞に特異な物質の検出技術)、疲労マーカー(クレアチンキナーゼ、コルチゾール、αーMSH)、少し前に話題になった胎児のダウン症診断(妊婦の血液中に胎児のDNAが少し混ざる。各染色体ごとのDNA断片量を正確に数え、21番染色体の断片の比率が通常の1.5倍だったらダウン症、ということになる。)など。

曲がるレーザー

短信記事より。(p.7)
セントラルフロリダ大学のアリーアマド博士らの発表で、干渉を応用してレーザーを曲げたというもの。0.2mmにわたって曲線を描かせた。医療応用を想定しているそうだけれど、レーザーが曲がるというところが面白い。

写真

ハッブルの銀河の画像(「みせかけの衝突」という二つの銀河が重なった写真が面白い。黒い筋がくっきり見えている。)、アカシアを中心としたカラハリ砂漠の写真(アカシアの木に多くの動物が集う様子が分かる)、ビルカバンバ山脈(有名なマチュピチュも含まれている。インカ帝国が作った「インカ道」の写真も多数。)

イカ

先日ダイオウイカの動画が話題になったが、実は「非常に成功した生物」であるイカの記事。
イカは少しずつ囓って食べるということが出来るため食べものの種類が多い(そのため、成長も早い)とか、無脊椎動物随一の神経系発達度(脳の大きさは魚類に匹敵。各吸盤にまで神経が届いているうえ、視覚も発達している。)を誇り、獲物を探すにも敵から逃げるのも速いこととか。
なお、まだまだ不明な点が多いのではあるが、あの巨大なダイオウイカも寿命は2〜3年だとか。本当に2〜3年であのサイズまで育つんだろうか?