Newton (ニュートン) 2013年 03月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: ニュートンプレス
- 発売日: 2013/01/26
- メディア: 雑誌
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宇宙は本当に無から生まれたのか (p.16-)
ビッグバンとか、真空の揺らぎとか、特異点を避けるための虚数時間とか、いつもの話題を分かりやすく解説。超弦理論とブレーンワールド理論も。
そして、最新説として、親宇宙から子宇宙、子宇宙から孫宇宙という仮説が超弦理論から導かれることを紹介。(1980年代に佐藤勝彦博士等が別の理論から類似の説を提案しているが、超弦理論から導かれるようになったのは最近らしい。) もう一つ膜宇宙衝突によるビッグバンという仮説も。
色々紹介しているけど、ちょっと雑然とした感じ。
血液学(p.40-)
週刊誌ネタなら血液型差別(性格診断)だろうけれど、さすがにニュートンなのでそんなことなく、まともな科学的解説記事。
健康診断に応用する話として、腫瘍マーカー(がん細胞に特異な物質の検出技術)、疲労マーカー(クレアチンキナーゼ、コルチゾール、αーMSH)、少し前に話題になった胎児のダウン症診断(妊婦の血液中に胎児のDNAが少し混ざる。各染色体ごとのDNA断片量を正確に数え、21番染色体の断片の比率が通常の1.5倍だったらダウン症、ということになる。)など。
曲がるレーザー
短信記事より。(p.7)
セントラルフロリダ大学のアリーアマド博士らの発表で、干渉を応用してレーザーを曲げたというもの。0.2mmにわたって曲線を描かせた。医療応用を想定しているそうだけれど、レーザーが曲がるというところが面白い。