k-takahashi's blog

個人雑記用

研究者のロールモデル

森山和道氏の有料メルマガ「Science Mail」というのがあり、購読している。今週がクマムシの堀川大樹氏のインタビューの最終回。研究者のロールモデルの話題が出ていた。
装置などに大金を必要とはしないジャンルの研究者なら、自身の人件費さえどうにかすればそれなりにやっていけるのではないか、そういうロールモデルは作れないか、ということが書かれていた。


で、その自身の人件費を稼ぐ方法としては、サイエンスの面白さは普遍的なものだから、英語でライターをやったり有料メルマガを出したりすればそれなりに食べていけるのではないかという意見が出ていた。一方、クマムシは圧倒的に日本で知名度が高くクマムシの話でお金を稼ぐなら日本語発信でいいとかも。


面白い話題だったので、主要な部分はそのうち森山さんご本人がどこかで原稿にされると思いますが、英語発信が実はそれほど難しくないかもという流れの以下のエピソードが笑ったので部分的に紹介。

 でも、逆もあるじゃないですか。印象的だったので僕もよく覚えている例なんですけど、以前、会社員時代にカーネギーメロン大学に取材で行かせてもらったときに、自動走行車というのを見せてもらったんです。当時、まだ研究段階のやつがあったんですよ。ある研究者の人に相手してもらってたんですけど、僕が、「ああ、要するに『ナイトライダー』のKITTでしょ?」と日本語で言ったんです。そしたら僕は日本語で言ったのに「oh, exactly」って言われて、何かそれで、ものすごく互いに通じた感があったんですよね(笑)。
 そういう、「オタクは世界中どこへ行っても固有名詞で会話ができる」とかいいますけれども、それと同じようなことはあるのかなと。世界でどこでも通じる固有名詞、要するに『スター・ウォーズ』とか『スター・トレック』ぐらいだったら、ある程度使えるところがあるじゃないですか。
■なるほどね、そうかもしれないですね。
○何かそういうぐらいの程度で、カルチャーネタの受けも押さえれば、世界中で通じるのかなという気がしなくもないですけど。

ただ、クマムシでどうやればいいのかは、すぐに思いつきませんし、日本人だと大体通じるドラえもんが欧米人には通じないとか、それほど簡単ではないのかも。