Newton (ニュートン) 2013年 02月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: ニュートンプレス
- 発売日: 2012/12/26
- メディア: 雑誌
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
富士山噴火
あず、大地震と噴火の結びつきが強いこと、富士山がこの300年間噴火しておらず、マグマが蓄積されていること、から近い将来富士山が噴火する可能性は無視できないという説明。
ついで、過去の噴火の分析から、次の噴火がどうなるかについて幾つかの説を紹介。その上で必要となる準備を示している。例えば、火山灰の処理方針を決めておかないと首都圏の機能回復が遅れる、火砕流が東海道や東名高速を襲う可能性がある、など。
また、地震への備えとは別に、火山灰が降ってくるとマスクやゴーグルが必要となる。
30ページの火山灰影響表に、首都圏の予想火山灰量(2cm〜)を重ねると、数日程度の交通規制、断水、気管支異常患者の増大、などが予想されることになる。
2013年トピックス
ある程度予想がつくものについて短い解説記事をまとめている。
「ヒッグス粒子らしき粒子の正体が判明する」(2月)、「アイソン彗星」(12月)、「火星で生命痕跡発見」、「銀河核付近でブラックホールがガスを吸い込む」(9月)、「10万円でゲノム解読」(9月)、「113番元素命名」(秋)、「民間宇宙旅行開始」、「iPS臨床応用」、など。
もちろん、これらは既に目処がある程度たっているものだけで、他にどんなものが出てくるか楽しみ。
数学が苦痛
数学嫌いの人に、「数学の教科書を受け取る」といった動作をさせる、その時の脳の活動をfMRIで調べたところ、物理的な痛みを感じる部分が活動していたという。(p.9)
という、なんか凄い結果をシカゴ大学のライオンス博士等が発表したそうだ。
一方、
実際に数学の問題を解いているときには、痛みを感じる部分は活動していなかった。(p.9)
なので、苦痛の原因は数学そのものではないということも。
意味も無く嫌われている面があるということなのだろうか。
火星の写真(pp.58-69)
キュリオシティが撮影した写真が色々と紹介されている。荒涼とした風景が多く、ここをキュリオシティが行くわけだ。
ヘビの首はどこまで(pp.94-103)
ヘビの尾は、排出口よりも後ろだとはっきりしている。では首は?
実はこの問題はヘビがどのように進化したのかということにも関わる問題で、結論が出ていない。
先祖であるトカゲの骨と筋肉の繋がり具合をヘビと比べてみると、「肋骨とそれに伴う筋肉は頭側に寄っている」「前頭直筋が繋がっている骨は後ろに伸びている」となるそうだ。
一方で、この辺の仕組みの分析が進んだことで、古い化石の分類はやりやすくなったとか。