クトゥルフ
シナリオを4冊。どれも悪くないので、あらすじを読んで気に入った人は一読してもよいと思う。
「棒魂の痕」(馬馬鹿鹿研究所)。ここのシナリオはマルチエンディングがほとんどでその点では面白いのだけれど、ちょっと癖が強いし荒削りのものが多いので、実際に遊ぶにはちょっと手を入れたくなる。
「紫紺の星」(しののめ分駐隊)。ここの本はシナリオ+リプレイという形式。今回のは面白いネタを拾ってきていて、展開もやや派手目。
「箱庭」(からあり)。入門用簡易ルール付き。こういう需要があるんだろうな。
「竜灯夜御祭」(ユゴス寄りのの者たち)。架空のギャルゲーをもとにして作られたTRPG用シナリオという設定。いわゆる「ギャルゲーのお約束」を持ち込みたいからだと思うし、悪くはないが、分かりにくいのも事実。
TORG
シナリオ1冊入手。
「セントラルファイア作戦」(フランスのスティリー破壊&GWI襲撃作戦)についての解説と、それを舞台にしたシナリオアイディア集。
もうちょっと前後の世界情勢の記載が多いと嬉しい。(前後に他に何があったか分からないので)
TRPGシナリオ作成大全 I
氷川TRPG研究室の本で、シナリオの作り方についてとにかく書いてみようという感じの一冊。
ちょっと雑多な感じがあるが、トピックは豊富なので、拾い読みがいいのかな。
GMをやる機会の多い人は、ぱらぱらでもいいから見ておくことお勧め。で、気になったところは参考にする、と。
テーブルゲームデザインの本 2
「遊星からのフリーキック」の寺島さんの本。今回はテストプレイ&調整について。
「惨劇RoopeR」では、調整とは「脚本家が脚本を作りやすくするためにタブーを減らす」ことだという位置づけがされているとのこと。結局、脚本家がバランスを取るのだから、そこで適切なガイドラインとならなくてはいけない、と。
他にも、「変なプレイを毎日する」(p.15)という考え方も大事で、これはデザイナーが頑張った「ゲームの肝」が体験できなくては困るから、という視点から。
他に、「バランスの調整と面白さの調整」という視点(p.30)もある。デザイナー本人はシステムには詳しいが面白さの感覚は混乱しがち、逆に経験の浅いプレイヤーは面白さには敏感だがシステムの理解はそれほどでもない。そこを踏まえましょうということ。