k-takahashi's blog

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ゲームを動かす技術と発想 〜ゲームプログラミングの概念の入門書

ゲームを動かす技術と発想

ゲームを動かす技術と発想

現在のテレビゲームの仕組みの基本的な部分の解説本。ビジネスとかゲームデザインとかはほとんどなくて、ほぼ技術の話のみ。主なターゲットは、プログラマー志望の10代後半の若者くらいかな。
前半がゲーム機のアーキテクチャの話(CPU、GPU、メモリなど)。後半がグラフィックス。最後に物理計算の話がちょっとだけ。


技術面というか、プログラマーがまず知っておくことという辺りが、幅広く一通り網羅されていて、入門用としてお勧め。但し、説明しているのは考え方の方で、プログラムテクニックは無し。内容的には、ゲーム制作関連の仕事を希望する大学生以上なら、プログラマーでなくても知っておくべきものだと思う。


一つ引っかかったのが、古い話の持ち出し方。技術に関心を持つなら、技術の歴史にも関心を持つべきだという考え方には同意するのだけれど、前半はちょっとサービス過剰かなと思ったし、逆に後半は手薄気味。改訂する機会があれば、その辺がもう少しバランスしてくれると嬉しい。