k-takahashi's blog

個人雑記用

PC-FX 20周年

サターンプレイステーション、ときて、20年前の「次世代機競争」のトリを飾るのがPC-FX。20年前の今日12月23日発売。

動画専用のバスを備えている。そのため1994年当時の他の同世代機と違い、動画を扱うことに長けており『バトルヒート』のような他機種では実現不可能なゲーム表現が可能だった。その一方で、他の同世代機が持っていた3D機能を全く持っていなかった

PC-FX - Wikipedia

当時、NECの広報資料にはこんな図が載っていた。


もっとも、プレイステーションのときにちょっと書いた『クライムクラッカーズ』のエンディングムービーのインパクトが強くて、PC-FXの動画の話は吹っ飛んでしまった印象でした。
『バトルヒート』とか『チームイノセント』とかの動画を見る限りでは、画質自体はPC-FXの方が良かったと思います。(スペック的にも、Motion-JPEGで30FPSというのはPSでもできなかった)。ただ、インパクトという点ではもうこの時点で負けてました。


アニメ系ビジュアル中心でCD-ROM媒体を使ってというのはPCエンジンの蓄積があったから、そちらで勝負しようという作戦だったのだろうけれど、そもそもPCエンジンスーファミメガドラの後塵を拝していた状況だったから、その戦略があたったとしても苦しかっただろうと思う。


出だしで完全に躓いたPC-FXは、95年にロルフィーというキャラを出しアニメ・美少女系を前面に出すのだが、95年秋の『ときメモ』のPS版発売でPCエンジンの資産継承という点でも終焉。18禁系もサターンが同じ頃成人指定ソフトを解禁し、静止画解像度で劣るPC-FXはここでも劣勢。


結局、ある程度ものになったソフトは他機種に移植され(『アンジェリーク』系とか、『ブルーブレイカー』とか)、そのままフェードアウトしていきました。
『天外2』的な意欲作を期待していたのだけれど、当時のハドソンやNECにそれだけの体力はもうなかったのでしょう。