ニュートン 2015年7月号

Newton(ニュートン) 2015年 07 月号 [雑誌]

特集は「地球と生命」。段々遡っていく形で地球史を解説するという趣向。
特別な新事実ということではないのだと思うけれど、「気嚢を用いた恐竜の呼吸は、息を吸うときも吐くときも肺に空気が流れ込む」(p.39)、「エディアカラ生物群は、互い違いの体節という特徴が有るが、絶滅した」(p.50)、「27億年前、大気に酸素がない頃、空は赤かった」(p.62)、とか面白い話題も色々。
おなじみ「6600万年前の隕石による大絶滅」以外にも大絶滅は少なくとも4回あるが、いずれも仮説しかないというのも、そうかまだ分かってないのかというのが興味深かった。

先月話題になった「ゲノム編集」の解説記事も掲載。
中国の研究者が人の受精卵の遺伝子をいじってしまったという例の話だが、その技術面からの解説。
効率的に突然変異を起こしたり、遺伝子関係の疾病を治療したりするのに使える重要な技術なんだが、スキャンダル化しかねない懸念が出てきてしまった。
CRISPER/Cas9をゲノム編集に使えることを示した研究で知られる、ジェニファー・ダウドナ博士のインタビューも掲載。