k-takahashi's blog

個人雑記用

オデッセイ 〜世界SF史上最強のジャガイモ映画。ダクトテープも強いぞ

外出予定がキャンセルになったので見にいってきました。
原作ファンはとっとと行け、ですね。大小合わせて色々な修正はあるけれど、これは「火星の人」の映画ですよ、うん。


見ていてSFクラスタ、宇宙クラスタ以外の人には少々説明不足かなあとも思った(ワトニーが生きていると分かったらすぐ引き返せばいいのにと普通は考えるし、通信ラグだって知らない人の方が多いだろう。キュリオシティの辺りはほとんど説明なかった)けれど、「火星ダッシュ村」のキャッチフレーズのもとで結構客の入りも良いそうで、ここはちょっと私の感想とズレているが、いいことだ。

公開3日間で41万人、興行収入は6億2,860万円のロケットスタートとなった本作。公開2週目の土日にはさらに、27万7,000人を動員。早くも累計動員数は101万2,884人、興行収入16億4,197万6千500円となり、今年公開の洋画作品では初の動員100万人突破

マット・デイモン主演『オデッセイ』、洋画作品で今年初の動員100万人突破! | cinemacafe.net

映画としてはアポロ13号のリブート版みたいな位置づけで、その意味では「オデッセイ」というタイトルや「70億人が……」というキャッチコピーも間違いではないかなあ。


時間の無さ、時間の長さが度々問題となるストーリーを映画で表現するのも大変だろうけれど結構頑張っていた。髭は、これは映像表現の方が向いている。


映画向けの改編は概ね問題無いと思う(尺に入らないだろうとか、いくら何でも分かりにくいとか)が、船長の最後のアレは納得いかんなあ。チャット環境設立直後のワトニー君のアレが無かったのもちょっと残念。

サントラ

原作を読んだ人、映画を見た人は御存知の通り、ワトニーは船長が残していった音楽を聞いているのだが、これが船長の趣味で70年代ディスコサウンド

Songs from the Martian

Songs from the Martian

曲はノリノリだが、歌詞はガッツリ内容に即しているという使い方。
ところがどういうわけか、映画の字幕に歌詞の訳がでない。なんと

町山智浩)そうなんですけど、日本では、上映する時に使っている歌の歌詞を訳詞を基本的につけられないんですよ。字幕で。あの、著作権の問題があるらしいんですよ。

"Ç"「オデッセイ」デヴィッド・ボウイやアバ流れる王道SFミュージカル!チェ・ブンブンのティーマ

だそうで、本当?と疑ってしまうけれど、実際字幕には出ていなかった。

教養として

せっかくヒットしたのだから、「オデッセイで学ぶ宇宙工学」とか「オデッセイで学ぶ危機管理対応」とか、ドジョウを狙ってもいいかもしれないなあ。基本的な部分は非常にしっかりしているのだし。