コマンドマガジン 141号

コマンドマガジン Vol.141『ノルマンディーの切り札』(ゲーム付)

付録ゲームは『ノルマンディーの切り札』。タイトル通りのカードドリブン＆デッキビルディング。巻頭のリプレイが充実している。本誌側のリプレイがカラーで見やすいので、ルールブックのモノクロが残念な感じ。作成中はカラーなんだろうなあ。
今さらノルマンディーにヒストリカルノートはいらないだろう、とばかりに大木毅先生が出してきたのが「ノルマンディー戦役参加師団総覧」。付録ゲームに登場しないものも含めて参加諸師団の来歴と編製を1ページにつき6〜10師団説明している。これ、大変だったろうな。

「野獣げぇまぁ」は徳岡さんによる、PCインディゲームとアナログインディゲームの比較。
供給過剰問題（採算割れや埋没）はPCで起こったことで、それがアナログゲームでも起こりそうだという指摘は興味深い（在庫が必要なので電子ゲームほど集中はしないだろうが、傾向は同じはず）。そして、その上で「差異化」を図れる（既に差異化している）シミュレーションゲームはその強みを失わないようにと薦めている。

過当競争の時代において、「ガチなゲームだ」という声を、恐れるべきではない。そうやって「何らかの印象を（しかもけして完全にネガティブではない印象を）持って貰えた」段階で、すでに競争の第一歩には勝利しているのだから。(p.59)