ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、1824年に設立された、西洋絵画に特化した世界屈指の美術館です。本展は、ルネサンスから後期印象派に至る同館所蔵の名品61点をご紹介します。イギリス国外で初めて開催される同館の大規模所蔵作品展である本展では、クリヴェッリの《受胎告知》やゴッホの《ひまわり》など、出品作全てが日本初公開となります。
COIVD-19対策で、入場制限がかかったナショナル・ギャラリー展を見学。
これだけゆったり見られるのであれば入場制限も悪くないとも言えるが、でも見る機会が減る弊害の方が大きいだろうな。
教科書で見るような絵が複数あって、貸してくれてありがとうという感じ。点数が絞り込まれていることと人が少ないこともあって、のんびりとサクサク見学できる。
王侯貴族のコレクションがベースとなった大陸系の美術館とは異なり、市民階級が後追い的に集めたコレクションなので、テーマ性がはっきりしているのがイギリスの美術館（アメリカだともっと顕著だが）。コートールドなんかも同系統。（大陸系でも富豪のコレクション系はこっちにちかい）その辺も教科書的。
オランダ絵画のコーナーで冒頭の説明を読んでいて、「そういえばフェルメールもあったね」と思って顔をあげたら、一発で「アレだ（ヴェージナルの前に座る若い女性）」と分かるところがさすがフェルメールというか。
最後のコーナーはフランス近代美術。展示室の中央の椅子に座って出口の方角を見ると、右にルノワール（劇場にて）、左にドガ（バレエの踊り子）、中央にゴッホ（ひまわり）が一望できるというすばらしい配置。狙ったな。
