2020年夏季大会[9/6開催] プログラム公開&参加申込開始。基調講演は松原 仁氏。 | DiGRA JAPAN
参加費無料ということで、一部聴講してみた。主要な部分はYoutube等で後日公開されると思う。
松原先生の『日本における思考ゲームとAIの歴史:神代から現代まで』は面白かった。「日本のAI研究の第一世代はゲームを軽く見過ぎていて、結果として研究が遅れることになったのでは」という指摘は意外と重い。オセロが、発表から10年ぐらいで強いプログラムが(海外で)できていたのに対して、将棋が大幅に遅かったとか。
外との関係という点では、コンピュータ将棋が強くなってくると、一部の棋士の態度が露骨に変わってきたこととか、あとコンピュータ麻雀が本格化するのにネット麻雀が重要だった(プレイデータが大量に取れること。あと賭け麻雀を事実上排除できるようになったこと)。
最後の学生さんが80分使ってのセッション、動画的なスタイルの発表で面食らう。「最近は学会発表でもこういうのありなのか。私にとっては分かりにくくてたまらんが」と思っていたら、さすがに教育的指導が入っていた。ちょっとやり過ぎ(というか意図の空回り)だったようだ。
整理・準備がまとまっていなくてもできるという意味で敷居の低いスタイルではあるが、やはりプレゼントして未整理のまま学会発表するのは無茶だよなあ。