情報処理学会デジタルプラクティスVol.4 No.1 (第13号)・特集:ビッグデータに備える
- 出版社/メーカー: 情報処理学会
- 発売日: 2013/01/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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中に、IBM基礎研の森本所長、ジンガジャパン(解散してしまいましたが)の松原社長のインタビューがあって、そこにちょっと面白い指摘があった。
ソーシャルゲームがユーザの動向を分析して、次々と手を打ってくることはよく知られている。セミリアルタイムで対応し、それが収益に大きく影響していることもあり、ビッグデータ活用の重要な例になっているわけだけれど、それが問題視されることも少なくない。
ダークサイドを、先ほどのデータ分析で解き明かして健全な世界にもっていけないのでしょうか。
(p.63)
ずぶずぶとはまるパターンが分析できるなら、それを回避する方法も見つかるのではという話。なんとなくアーキテクチャ支配っぽいところもあるけれど、規制するとなると元データはやはりゲーム自体の中にあるということに。
また、ユーザ対応の方向性としてこんな言い方をしている。
簡単に言えば、接待麻雀ができる。接待麻雀は、皆さん御存知のように、強すぎてももダメだし、弱すぎてもダメだし、相手を気持ちよく勝たせてあげるというものです。(p.63)
あとは、ビッグデータを使って儲けたらデータに対しても金を払えというなら、損をしたら賠償するのか、という見方も面白かった。