「ストーム・オーバー・ノルマンディ」は、弊誌１９号「スターリングラード強襲」で用いられた強襲＋カードシステムを用いてMMPが送り出す、プレーアブルなノルマンディ上陸戦ゲームの決定版です！
いわゆる「強襲システム」にカードを組み合わせるシステム。いかにもGJっぽい（MMPのライセンスだけど）ゲーム。
エリアシステムなのでマップが綺麗。
ウォーゲームデザインは「予想のはずが現実になってしまった近未来」ということでウクライナ戦争分析。
21世紀の「近未来戦」になる筈だったのが、まるで第二次大戦の地上戦をみるような古典的な戦闘に逆行しつつある、という全く予想外の状況に陥ったわけですが、皮肉なことにそのおかげで我々の知っている過去の戦略的なセオリーで戦況を解釈することが可能になってきたと思うんです。(p.34)
ウォーゲーム的な用言で言うと「ヘクスマップ上でユニットがZOCで囲んで殺す」というヘクスマップ上のゲーム的な展開よりも、「拠点と道路で繋がった拠点で戦う」という「ポイント ポイント」マップ上で戦っていると考えた方が、実態に合っているのではないか。つまり、戦略的に見ると第二次大戦型どころかそれ以前の、プレ二十世紀型の戦争展開に逆行してしまっている。(p.35)
