k-takahashi's blog

個人雑記用

ゲームAIの進歩から見る,AI時代で大切なもの

情報処理学会誌(2020年2月号)の巻頭コラム。プロポーカープレイヤーの木原直哉氏によるもの。

今のAI は,より綺麗なプレイを多く選び,基本原則から外れる美しくないプレイを否定する

 のだそうで、バックギャモンでも同じ。それは、2016年にPonanzaが佐藤名人(当時)を圧倒した将棋でも同様だった、という指摘。

それを受けて、

ほとんどの局面で,AIは基本に忠実で堅実なプレイを奨励してくるのです.AI が強くなればなるほどその傾向は今のところ強くなってきているように感じます.ゲームは実生活の一部を切り取って簡略化したようなものだと私は思います.ゲーム以外において「基本とは何か」という根本的な問題は残ります.しかしAI 時代は多くの人のイメージとは裏腹に,より基本に忠実であり続けることが求められる時代なのではないでしょうか.

 と結んでいる。

 

よく知られているように、AI囲碁では人間に理解できない手が色々出ているが、それは人間側の理解が低いだけで「基本的な、綺麗な手」なのかもしれない。