コマンド・マガジン日本版 (Vol.69(2006July-Aug.))
- 出版社/メーカー: 国際通信社
- 発売日: 2006/06
- メディア: 大型本
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特集は「戦国時代を問う」。付録ゲームは「ダブル・チャージ誌3号」に発表された「信長公記」のリニューアル版。ゲームはまあ良いとして、戦国記事としてはまあ普通。
一方、もう一つの付録ゲームは文禄の役。結局「日明戦争」だというところなんかは、半島の事大主義者が見たら真っ赤になって怒りそうだが、これが実は日本の戦国モノにはほとんどなかった遭遇戦タイプの戦争だというところは面白い。そして、戦国モノにつきものの調略も絶無となる。なかなかいいところに目をつけたな、と思う。
連載の「新たな方法論の模索」は、突如、10光年の彼方に飛んでいってしまった印象。テロとの戦争を表現するのに別の方法論が必要だというのはいいし、狭いところに閉じこもってばかりではない、というのはいいのだが、やたら教育的側面やら今日的問題への対処やらを強調するのに対しては、一部の「シリアス・ゲーム」賛美路線と同じ印象を持たざるをえない。別に、兵器の性能や運用を語るのを貶める必要はないだろう。うさんくさいことこの上ない。