k-takahashi's blog

個人雑記用

「デート法」を制定せよ

 今朝の日経12面「インタビュー 領空侵犯」に出ていた作家の石田衣良氏の話より。

働く時間が長すぎるから恋をしたり、遊んだりする時間がなく、疲れ果てている。少子化対策として出産や育児に補助金を出しても、結婚のチャンスが増えなければ効果があがりません。
 若い議員が超党派で「残業禁止法案」をつくり、国会で審議すべきです。通称は「デート法」や「恋愛促進法」でもいい。国民の関心は大いに高まるでしょう。まず週二日から始め、例えば火曜と木曜を全国一斉「ノー残業デー」にするのです。サラリーマンが恋愛や趣味に時間をかければ、消費が増えて景気にもプラスです。法律に頼るのは情けないのですが、今の若い人は覇気がないから、こうでもしないと。

 そんな単純なものかなあ。「赤ちゃん列車」の都市伝説でもあるまいに。確かに、仕事が忙しすぎるがゆえに結婚のチャンスを逸した人はいる(従姉妹にも一人心当たりがある)。だから、出会いのチャンスを増やすのは大事だというのは判る。
 けれど、「覇気のない」若者が、残業禁止で時間が出来たからといって、一生懸命遊んだり恋愛したりするとも思えない。


 ある種の極論で議論を起こしたいという意図なんだろうな。だから、日経ネットPLUS(https://netplus.nikkei.co.jp)で呼びかけているのだろう。さて、どんな議論が出るのやら。
 ただ、残業規制で少子化対策と景気浮揚と文化振興と効率化を全部やろうというのは、虫が良すぎる話だと思う。そんな銀の弾丸は多分、存在しない。