k-takahashi's blog

個人雑記用

怪しい伝説 Episode 54: Crimes and Myth-Demeanors 1

 邦題は「映画の中の盗みの技1」。「エントラップメント」などの映画では、怪盗が見事に宝物を盗み出すシーンがあるが、そういったシーンで使われている技術が本当に実行可能かの検証。シーンは5つで、ダクトを登る、レーザー防犯装置の回避、ガラス戸のくりぬき、圧力スイッチの回避、金庫の鍵開け。


 まずダクト登り。ジェイミーが強力な磁石、アダムが吸盤を使った登攀に挑戦。磁石の方は、まず厚さの薄いダクトの壁では充分な磁力を発揮できないことが判明。そこで複数の磁石を組み合わせて、そこから足場を垂らし、左右で交代に上がっていく装置を作る。が、ガッシャン、ガッシャンとものすごい音を立ててしまう。吸盤の方は、両手両足に吸盤を付け、真空ポンプで操作するという装置。磁石式よりましとはいえ、やはりかなりうるさいことが判明。結局busted


 次はレーザー防犯装置。レーザー光線で作られた網をアクロバティックにかわしていくシーンがあるが、あれが出来るかという検証。ところが、可視光レーザーを使った防犯装置など実在しないことが判明する。そこで、グラントが同等の装置を組み立てて実験開始。パウダーを使ったレーザー経路の検出は、パウダー自身が光を妨げてしまい失敗。暗視ゴーグルではそもそもレーザー光が見えない。この2点は赤外線レーザーを使っても同じ。最後に鏡を組み合わせて赤外線を反射させてセンサーに導く方法は、セッティングさえうまくいけば機能することが判明。もっとも、そんな大げさな装置を持ち込むこと自体がすでにダメ。ということで、busted


 ガラスをくりぬくのは、まず映画でよくある、吸盤とガラス切りを使った手法を試すがガラスは外れず。色々試しているうちに、防弾ガラス全面に細かいひびが入ってしまう。これをペンチで丁寧に取り除くことで、手を通せるだけの広さの穴を開けることに成功。とは言え、映画のシーンとは全然違いました。


 陳列ケースが圧力センサーの上にのっているシチュエーションでは、まずナイフを差し込んで圧力センサーを押さえたままケースを外すことには成功。しかし、チューインガムでセンサーを押さえるのは強度が足りなくて失敗。ガムテープではうまくいっていました。


 金庫開けは、聴診器を使ってダイアルをチェックする方法にアダムが挑戦するがまったくらちがあかず。ドリルで穴をあけ、内視鏡を入れて回すという方法では成功していましたが、これも映画とは大分違う。


 ということで、映画のシーンはほとんど再現できずじまいでした。最後におまけとして、アダムが23階建てのビルディングの登攀に挑戦。ジェイミーが「気をつけないとヤツの命はない」とか面白がって語り、アダムも「挑戦の前に妻を呼んでくれ」といって別れのキスをしたりと色々でした。苦労して登り始めたものの、アダム本人の体力が続かず途中で断念。ただ、これについては手法はあり得るという結論でした。
番組冒頭のネタの説明のところでは、スパイ大作戦ノリでテープを使って説明したり、アシスタント一同がノリノリで警備員役をやったり、トーリとグラントが悪役っぽく高笑いしたりと、いつも以上に愉快に実験していました。