k-takahashi's blog

個人雑記用

怪しい伝説 ep.224 The Busters of the Lost Myths(インディ・ジョーンズの検証)

映画『レイダース』のシーンは本当か、ということを4つ検証。

冒頭

走って毒矢を躱すシーンがあるが、そんなことは可能なのか?
ということで、まず映画を分析して実物大のセットをラボを舞台に再現する。


そして、ジェイミーが毒矢発射装置を作る(空気銃形式でペイント弾を飛ばすタイプ。)。足下のスイッチを踏むとタイマーが動いてスイッチを踏んでから1秒後に発射する仕掛け。
これで走ってみると楽勝。1秒あればかなり余裕がある。
では、同時発射だったら、躱せるだろうか?
これも試したところ、16発中1発命中のみ。セットのサイズは本物通りなのでつまり、普通の人間の運動能力で躱せるという結論。これは意外だった。

ムチで敵の手から銃を落とせるか

まず、2.5mのムチをアダムが自作。芯を作るところから全部手作り、さすが。
しかし、いざ振ってみると的に当てることが難しい。そこでアンソニー・デロンジスという本物のムチ名人(映画の指導もした人)を呼んできて指導してもらう。

そして、訓練の成果を得て再実験。すると、銃に巻きつけるのは可能。そして、腕を叩けばかなりの衝撃があり、おそらく持ってはいられないだろう、という結論。


ちなみに「同じようにする?」と聞かれた名人は、「いいや。顔を狙う」と一言

鞭の先端は音速を超えるか?

理屈は簡単。高速度カメラで撮影し、先端部の移動速度をはじき出せば良い。そして6000FPSのカメラを用意する。
ただし問題は視野の狭さ。鞭の先端が最高速に達する場所をカメラの視野の中に入れなくてはいけない。これが一苦労。
苦労の甲斐あって、丁度超音速の瞬間をカメラで撮影することに成功。

ムチを丸太に巻きつけて穴を超えることは可能か?

まず映画のシーンに合わせて穴作り。コンテナを2つ重ねて12フィート離し、鞭を巻き付けるための丸太を据える。そして安全のためあちこちにマットやクッションを貼り付ける。これで準備完了。あとはひたすら実践。
試してみると、ムチは微妙なタイミングで外れてしまうことが多い。
では、丸太の表面をザラザラにして摩擦を増したら? 無事に成功。ということで穴を越えることは可能。しかし続きがある。この鞭を回収することは可能だろうか?


ここが意外に手間取ったが、最後は無事回収。
ということで、4件とも可能という結論。意外とリアルだったのね>インディ・ジョーンズ