k-takahashi's blog

個人雑記用

怪しい伝説 Episode 59: Crimes and Myth-Demeanors 2

 邦題は「映画の中の盗みの技2」。わざわざ放映順序を交換して(先週放映分はエピソード54)、連続放映にしてました。>日本のディスカバリーチャンネル


 前回が、架空の設定だったのに対し、今回は実在する防犯装置の突破実験。対象は、熱感知センサー、モーションセンサー(超音波)、指紋認証装置。加えて、大型金庫を水で爆破する実験。


 熱感知センサーは、温かいものが入ってくると検知するという仕組み。そこで、消火器で体を冷やしてみたり、ウェットスーツを着たり、映画プレデターにあったように泥を体に塗りつけてみたり、と試すがことごとく失敗。ここでキャリーが作戦を変更し、部屋を暖めてしまう策に挑戦。暖気を送り込んで体温と同じ室温にするというナイスな作戦だったが、残念ながらこれも体温との差をセンサーに検知されて失敗。
 結局断熱作戦に戻り、消防服を着込むことで突破に成功。また、センサーの前にガラス板をおき赤外線を遮断してしまう作戦にも成功。


 指紋認証装置は、メーカー曰く「生体認証を併用しており、誰も破ったことがない」という触れ込み。いきなりドアでは大変だからということでPC用の指紋認証装置で色々試す(ここが展開としては面白いので、番組を見られる人は是非どうぞ)。結局、指紋跡に真空中で接着剤を蒸着させ、これに粉を振りかけて浮き上がらせた上でスキャナーで取り込み。取り込んだ指紋を拡大して手で補正、再縮小して型を作るという作業を実施し、ゼラチンでニセ指紋を作成。
 これが、なんと認証突破に成功。ところが、指紋を紙にプリントアウトしてそれを指で押さえつけても認証突破に成功。この装置、一体何を生体認証していたんだろうか?


 モーションセンサーは超音波による移動体検出による検知器。キャリーは、音を吸収すればよいだろうと吸音性の高い布で服を作ってみる。厚手の絨毯で着ぐるみを作ったり(ほとんどビッグバード)、ガラス繊維布で服を作ったり(こちらはスターウォーズのジャワ属)するが、どちらもセンサーに引っかかってしまう。ところが普通のシーツを使ってみるとあっさり突破に成功。超音波の吸収率はこっちの方が高いということなのかな。ちなみに、約5メートルの距離を20分かけてゆっくり移動しても、センサーの感知は避けられた。


 最後が、金庫爆破。天板に穴を開け、そこから庫内に水を入れる。一杯になったところで、火薬を入れ爆発させると、水圧で扉が吹っ飛ぶという話。ところが、まず穴を開けるところで大変な時間がかかってしまう。おまけに、酸素バーナーの火花と煙が庫内に落ちてしまい、札束は焼けてしまうし、お宝も煤だらけという惨状。そして、水を入れるが案の定水が漏れてしまう。外からシールしてみるがダメ。やむなく一旦金庫を開け、中からシールすることでようやく水が溜まり始める。水が一杯になったところで約140グラムの爆薬を爆発させる。ええ、確かに扉は開きました。このシーンは番組でどうぞ。