k-takahashi's blog

個人雑記用

怪しい伝説 Episode 187 – "Bubble Pack Plunge" 〜007シリーズの検証

「気泡シートを体に巻き付けて3階のビルからダイブすると平気だった」というビデオがある。本当だろうか?
以前、スタントシーンの再現を行った時の衝撃が10Gだったので、そこを目標に設定。
まずむき出しのバスターにセンサーを付けてを3階分の高さ(10m)から落とす。久しぶりのバスター落下だねえ。ちなみに衝撃は300G。無事では済まない。

気泡シートといっても色々な種類がある。気泡の大きさの違いの影響を調べてみたが、シートの厚さが厚くなると、気泡の大きさは影響しなくなる。なのでどれでもよいということに。

どんどん厚くしたりしてみるがなかなか10Gが見えてこない。工夫の結果、縦横に重ねてみると効果的。これでアダムを巻いて落としてみることになる。但し高さは4.5m。予備実験からすればこれで10G程度に収まるはず。
計算上大丈夫なのだけれど、気泡シートが非常に重く圧迫感があると訴えるアダム。アダムからは外は見えないし、風で不安定。
最後は落下。アダムは無事だけれど、ビデオにあるようなちょっと巻いたレベルではとても無理。


アシスタントチームは007の映画の一シーンの検証。「氷の上でのカーチェイス中に車が上下ひっくり返る。そこで助手席射出装置を起動して元に戻る」というシーン。可能なのだろうか?

映像を見て、助手席射出装置の能力は座席を8メートル飛ばす程度と想定。バスターとシートで140kg。ロケットモータ4基を取り付けて、計算上はこれでよいはず。で実験。
シートはうまく飛んだが、車内は火の海。問題だが、まあいいかと割り切るアシスタントチーム。

その設定で車をひっくり返し(この作業も大変)て、助手席を飛ばしてみる実験。グラントは無理と予想(推力不足)し、実際その通り。びくともせず。
えいやとばかりロケットモーターを20基にするが、やはりパワー不足。

それ以上の推力となるとロケットモーターでは困難。そこで倉庫から窒素砲を持ち出して、ロケット40基分推力を実現。さすがにパワーが大きすぎると、不安そうなグラント
実験はなんと成功。車が半回転して戻りました。まあ、車内はボロボロになりますが。