k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン2009年10月号

Newton (ニュートン) 2009年 10月号 [雑誌]

Newton (ニュートン) 2009年 10月号 [雑誌]

 特集は「原子」。内容は普通。中性子発見の経緯(ラザフォードが陽子を発見していたが、これでは原子の重さの計算が合わなかった。1930年頃にチャドウィックによる実験で、電気的に中性の粒子を発見。これが中性子。)が実験装置(アルファ線元、ベリリウム薄膜、パラフィン薄膜、センサー)も含めて書いてあるのがちょっと面白かった。


 短信にあった大気分析実験も面白かった。太陽系外惑星の大気を分析できるかどうかの予備実験として、月食の時の月を観測したという話。月食は地球の影が月を覆うが、このとき地球大気を通過した光が月に届く。なので、さらにその反射光を検出し、そこから大気成分が検出できるかどうかを試してみたというもの。実験は成功したそうです。


 写真では、先日の月食の写真。武漢で撮られた「360度の地平線が夕焼けのように赤く染まる」写真が面白かった。月の影の範囲の外に太陽光が当たり、それがさらに観測地に向かってくるため大気の層を通る距離が長くなる。なので、夕焼けと同じ原理で赤くなるわけだが、これが全周で起こるのだそうだ。