k-takahashi's blog

個人雑記用

怪しい伝説 Episode 61: Deadly Straw

 邦題は「藁は凶器になるか」。しばしばアメリカには強烈なハリケーンが来襲する。ハリケーンの強風によって藁が高速で椰子の木にぶつかり、貫通することがある、という都市伝説の検証。


 記録に依れば、記録上の最大風速は142m/s。この速度で藁を椰子の木にぶつける実験にいどむことになる。アダムとジェイミーは、圧縮空気を使って藁を打ち出す装置を作成する。直径1センチのパイプを延々と繋げて24メートルの砲身を作る。そして、いざ実験となったところで、アダムが苦労して調達してきた最初の椰子の木は、ハリケーンが襲う地域には自生しない種であることが判明、ディレクターの指示でしぶしぶ片付ける羽目になる。不満たらたらの二人だったが、折角だからと試験を実施。その結果、期待通りの速度で打ち出せることが分かった。
 正しい種類の椰子を入手し、なんどか実験を実施。結局、藁は1センチ弱、葦で5センチ程度の深さにまでしか刺さらなかった。椰子の木をおおきくしならせ、発射口をぎりぎりまで近づけても同じでした。なお、ジェイミーが試しにと持ち出してきたピアノ線は、見事に幹を貫通し、その後ろの木板も貫通し、コンクリートの壁に突き刺さっていました。
どこまで速度を上げれば貫通するか? という実験に手を出してくれるかと思っていたのにそれはやってくれなかった、残念。
おまけ的に、強風でチキンの羽根をむしれるか、という実験を行うも、これまた失敗。但し、一瞬の風なので、強風が吹き続けたらどうなったかは不明。


 一方、アシスタント3人組は、植物が感情を持つという有名な都市伝説の検証に挑戦。これはプライマリー・パーセプションという有名なオカルトネタで、もともとは今から約40年前に元CIA職員のクリーブ・バクスターが行った実験。ポリグラフを植物につないだところ、感情があることが分かった、しかも全ての生物は細胞レベルで超感覚的に繋がっているという話なのである。
 そこで、まず当時と同じポリグラフを入手してドラセナという植物(バクスターが実験に使ったのと同じ種)にセンサーを接続、トリーがドラセナに殴りかかるという実験を実施。ところが驚くべきことに、トリーが殴りつける動作と植物の反応とが相関したのである。驚く一同。
 ただし、これでは震動などが伝わった可能性もあるため、更に詳細な実験に次々を着手。

  • 隣の部屋から、「いじめてやる」「やさしくしてあげよう」などと言った念を送る
  • ヨーグルト(細菌が入っている)を二つに分け、一方に砂糖や熱湯を入れてみる
  • トリーの唾液から白血球を抽出、これにセンサーを付けてから、トリー本人に電気ショックを与えてみる
  • 無人の部屋に卵とドラセナだけを置き、ランダムに卵が熱湯の中に落ちる仕組みを製作。相関を見る。

などなど。結局、条件を厳密にしていくと、反応も見られなくなり、バクスターの実験の信憑性は怪しいという結論。
トリーに電気ショックを与えるのにスタンガンを使ったのだが、面白がってスタンガンを振り回すキャリーと散々な目に遭わされたトリーが愉快。グラントはグラントで、ポリグラフの実験と称して、女性ロボットを作ろうとしたことがあることがばらされてました。


 ただ、最初のポリグラフ実験で反応が出た理由は分からなかったままなのが、実験としては残念だった。