k-takahashi's blog

個人雑記用

怪しい伝説 Episode 65: Exploding Lighter

 邦題は「百円ライターが爆発」。使い捨てライターが爆発して人が死んだ、という伝説の検証。


 まず、1つめの設定として、溶接現場に持ち込まれたライターの上に火花が落ちて、ケースに穴を空け爆発するというシチュエーションを想定。実際、溶接作業から飛び散る火花がライターに落ちると、爆発することが確認できた。
 2つめの設定は、ライターを乾燥機にかけてしまった場合。これはいくらやっても駄目。
 3つめの設定は、ゴルフクラブで力一杯叩いてしまった場合。危険を避けるためジェイミーがクラブ振りマシンを作り、これで試してみる。普通に叩くと見事にケースは破壊されるが、これでは火が付かない。そこで、アダムの発案で火の付いたままの状態でライターを叩いてみると、インパクトの瞬間にガスが広がりワンテンポ遅れて見事に爆発。絵にはなったけど、でもこれはちょっとリアルな状況ではないのでは。
 4つめの設定は、ボンネットに置き忘れた場合。トースターの中にライターを入れて温度をあげてみる。60度では反応無し。90度でも反応無し。200度にすると見事に爆発したが、この温度はやや非現実。


 さて、これで終わりかというとそうではない。伝説では人が死ぬとなっているので、爆発の強さを確認する必要がある。ダミーの豚肉の塊にジーンズを被せポケットにライターをいれる。そこに溶接機からでる火花を落とす。実験してみると火は付くものの、爆発自体で人の命に関わるような状況にはならない。(勿論、服が燃えれば重傷のやけどを負う可能性はあるが。)


 この伝説は終わりか、と思ったところでジェイミーが「300個のライターを車内に置きっぱなしにしておいたら車がふっとんだ」というニュースを拾ってくる。これなら楽しそうだ、とばかりにノリノリで実験に手を付ける。浄水場跡地に古い車を持ち込み、中に300個のライターを入れ、ライターの上からヒータで加熱するという仕掛け。念のため呼ばれていた南サンフランシスコ消防局の職員も「街が平気ならいいですよ」と慣れたもの。まあ、何度も呼ばれているのだろうから。
 しばらく加熱すると次々にライターが破裂し炎が立ち上る。爆発には至らなかったため、念のため用意していた導火線に火を付けると見事に爆発、リアウィンドーが吹っ飛び、総員大喜び。 確かに爆発すれば相当の威力があるのは事実のようだが、ただ、爆発に至る過程がちょっと無理っぽい。


 アシスタントチームはガンマンの伝説の検証。
 一つ目はキッド・カリーの伝説。左手の甲に銀貨を乗せそれを落としてから地面に付くまでに5発撃てたという伝説がある。まず、アシスタント3人が取り組むが、グラントとキャリーは論外。こういうのには強いトリーは、0.28秒で一発目を発射、地面に落ちるまでの約0.5秒間に二発撃つことに成功する。
 本人にガンファイトの素質がないことが分かったグラントは例によってメカ製作(って、書くと、なんかボヤッキーか何かのようだ)。機械式の連発装置を作成する。これは見事に動作するが、スピードを上げていくと撃ちそこないが多発してしまった。
 ここで、早撃ちの名人、稲妻ラリーの登場。見事な腕を披露するが、やはり5発は無理だろうとの意見。当時の銃は連発に耐えられないということのようだ。
 二つ目は、銀貨を撃ち抜く伝説。トスアップした1ドル銀貨を撃ち抜いたという話だが、キャリーは難しいだろうと予想。よほどのスピードが無いとコインをはじいてしまうからということ。M1815ネイビーとコルト・ピースメーカーの2つで試してみると確かに変形はするが穴は空かない。では最新の銃では? と言って持ち出したのが357マグナム。これは見事に1ドル銀貨を撃ち抜いた。
 人間の技術としてはどうか、ということで再び稲妻ラリーの登場。鉛製のコインをキャリーがトスアップし、それを撃ち抜く実験。これは見事に成功。
 三つ目は、縛り首にあった仲間を助けるため、ロープを撃ち抜いたという伝説。70キロの人形をぶら下げたロープをネイビーとコルトで撃ってみる。しかしこれではロープは切れない。持ち出したのがウィンチェスターライフル。これは見事にロープの切断に成功。当時のピストルではパワー不足だったようだ。


 「武器の実験をやると、視聴者があとからうるさいんだよな」と一同はぼやいていたが、「意見がたくさん来れば、もう一回実験できるし」という気持ちがそことなくあるような様子。次の「再検証」に期待かな。