- 作者: 秋口ぎぐる,グループSNE
- 出版社/メーカー: ジャイブ
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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システム的には、プロット式なのが特徴。ラウンド毎に2セグメント分のプロットを行い、それを同時解決する。プロットが複雑にならないようにシートに工夫がしてあり、動作の選択、使用する装備、対象などを書くだけで済む。3分程度で1ラウンド分のプロットを行うのが推奨されている。2セグメント分というのが上手いところで、特に2セグメント目に攻撃を行おうとすると、きちんと読みを当てないといけない。
なお、「白兵戦をどうするのだろう?」と思っていたのだが、白兵戦の対象となる相手を指定しておき、白兵戦を行うタイミングで1〜2ヘクスの移動を「対象に近づく方向でのみ」行う、という解決をしていた。
ダメージの処理も簡単で、とにかく受けたダメージは機体全体へのダメージとして蓄積、部位についてはダメージが装甲以上かどうかを判定し、以上であればその部位にダメージが入り(装備の破壊、装備がなければ部位の破壊)、蓄積処理はしない、となっている。
バトルゲームとRPGの両立に関しては、「戦闘に勝利した場合、武装のみを奪うことができる」という世界観を設定することで対応している。つまり、PC側が負けても、機体は機体を動かすためのパーツは残されるということで、いきなりゲームからの脱落は起きないようにされている。しっかりとした裏付けというよりは、ゲームの都合による世界観設定だとは思うが、良い設定だと思う。
背景世界はやや詰め込みすぎの感があり、もうちょっと絞り込んだ上で記述の厚い・薄いにメリハリを付けた方が良かったと思う。現状では、ちょっとマスターにとって使いにくそう。
特に遊びやすさについては色々と配慮が伺える出来だが、一方で、イラスト関係はかなり弱いですね。特に、昔のバトルテックを知っている人にとっては。