k-takahashi's blog

個人雑記用

怪しい伝説 Episode 75: More Myths Revisited

 再検証編。今回のネタは4つ。トロンボーン、ハンマー粉砕、銃身破裂、スコープ撃ち抜き。


 トロンボーン伝説は、景気づけのためにトロンボーンの中に火薬を入れたらスライドが飛び出して指揮者を直撃したというもの。実験の結果は、「それは無理」だったのだが、視聴者から「口を密着させていないからだ」というクレームがあり再実験。
 例によって弾道ゼラチンを使った顔型を作って密着させてみるがスライドが飛び出すことはない。ならば、ということで完全に口の部分を密封したところ、ベルの部分がものすごい勢いで飛び出していきました。が、よく見ると、なんとスライドも飛んでいた。伝説は正しかった(但し、かなり無茶な設定で)。


 ハンマー粉砕伝説は、ハンマーとハンマーを勢いよく叩きつけるとハンマーが砕けるという伝説。実験では、否定的な結果が出たのだが、視聴者からは「古いハンマーなら」「焼き入れをきちんとやれば」「本物の金床を使えば」というクレームが。
 そこで、古いハンマーを入手し、本物の鍛冶職人に焼き入れをしてもらい、本物の金床に叩きつける実験を実施。その上で、人間の通常の力(90Nm)のほぼ倍の170Nmの力をかけてみた。結果、ヒビは入ったものの、砕け散るということはなさそうだとの結論。もちろん、小さな破片が飛び散る恐れはあるとのこと。


 銃身破裂は、マンガでよくある「銃身の先に指を突っ込んでおいたら、銃身が破裂する」という伝説。これも、「とてもそんなことは無理」という結果だったのだが、「ダマスカス型なら起こる」との指摘があり再実験。貴重な当時の銃を探し出してきて実験を行うが、これでも再現はできず。
 一方、ボアサイトを付けていると裂けるとの指摘もあり、こちらも実験(こちらでは通常のライフルを使用)。ちょっと意外なことに、こちらでは銃身が確かに壊れていました。銃が古ければ、もっと大きく裂ける可能性もあるのではないか、との結論。


 最後はスコープ撃ち抜き。狙撃兵のスコープを狙って撃ち返したら、スコープを貫通して相手を倒したという伝説。これも無理という結論だったのだが、視聴者からのクレームは、当時のスコープと当時の銃(銃弾)を使えというもの。
 確かにスコープのレンズの厚さはかなり違っている。銃弾も現在の方がなまじ威力が大きいだけに当たった後にぶれが発生するという理屈、なので、当時の銃弾(30−06弾、11gのライフル銃)を用意。銃自慢のジェイミーが再び実験に挑戦し、なんと、再現に成功。へえ。