- 出版社/メーカー: ジャパンミリタリーレビュー
- 発売日: 2008/07/10
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一戸崇雄氏のAPFSDS解説記事中には、APFSDSにタングステンではなく劣化ウランが利用される理由の一つがタングステンの埋蔵量の問題だろうという指摘がある。また、弾の価格の表があり、同クラスの弾価格が日本と欧米とで2〜3倍の差があることが分かる(日本のJM33が95万円、ドイツのDM53が36万円)が、一方でそこには生産ノウハウ吸収の意味もあるからとも指摘している。
古是三春氏の、共産中国の少数民族問題記事は、少数民族支配の歴史と方法、影響などの解説。但し、新規情報は特にないし、軍事面からの分析があるわけでもない。しかし、
中国共産党統治の下での「民族自治」とは、言葉と裏腹にその共産主義狭義に基づく強引な社会改革と多数派として「指導民族」気取りの漢民族による支配が結びついたもので、支配される側のチベット、ウイグル、内モンゴルの各民族にとってはその文化と伝統を否定される過酷なものととらえられた。(p.210)
ということは書かれているし、その背景に大中華ナショナリズムや資源問題があることも指摘している。