- 作者: C・A・スミス,リン・カーター,ロバート・M・プライス,坂本雅之,中山てい子,立花圭一
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2008/06/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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というあたりが、クトゥルー神話におけるエイボンの書の位置づけということになるだろうか。エイボンの書は、クラーク・アシュトン・スミスが創造した魔導書で、ネクロノミコンと並んでよく引用される書名である。そして、エイボンの書全体を完成させようとしたリン・カーターの意思をロバート・M・プライスが引き継ぎ完成させたものが本書である。実際の中身は、エイボンの書についてのアンソロジーということになる。
祈祷文を集めた第4章「沈黙の詩編」や、儀式についての記述集である第5章「エイボンの儀式」などは、ゲーム資料にそのままつかえるでしょうし、ハイパーボリア(ヒューペルボリア)を舞台にした冒険を楽しむなら、まるごと一冊ネタ本と言えます。
個人的には第3章が楽しかった。ウボ=サスラ、古きもの、ショゴス、先住種族、イスの偉大な種族、クトゥルフとオールスターキャストの短編なんですよ。