邦題は、「ドライバーストレスで燃費増」。
原題の方は、肉を美味しくする方法の話。固いステーキ肉を叩いて軟らかくすることがあるが、「ようは、繊維を切っている。ならば爆薬でだってできるはずだ」という視聴者からの提案を検証する。
もちろん、爆薬にくくりつけたら木っ端微塵になってしまう。そこで、真空パックしたうえで水中に入れ、その水の中で爆薬を破裂させる。そうすれば衝撃で繊維が切れるという理屈。
早速試してみるアダムとジェイミーだが、一度目の実験は爆薬が多すぎて肉ごと木っ端微塵。色々調整したところ、それらしい肉が得られた。ではこれは本当に軟らかくなったのか。 それを検証するために、「買ってきたばかりの固い肉」「黒色火薬を使った肉」「高性能爆薬を使った肉」「パイナップル酵素で柔らかくした肉」「上質の子牛肉」を同じように焼いてみて食べ比べをしてみた。しかし、リッツ・カールトンの有名シェフを招いての試食会では、全員の意見が見事にバラバラ。これでは検証にならない。
そこで、アメリカ政府が定めた「肉の柔らかさ測定法」を用いて比較をすることにした。
さらに、爆薬を使わない方法も追加。一つ目は乾燥機に肉と一緒に金属球を入れて一晩転がし続ける方法(ものすごい騒音!)。もう一つは空気砲で肉を叩きつける方法。こちらはケブラー繊維で肉を保護するという無茶なやりかた。
測定してみると、爆薬を使った方法も、空気砲や乾燥機を使った方法も、確かに繊維が切れて柔らかくなっていた。
確かに実験としては成功したものの、食べて違いが分からないのではなあ。
邦題に対応する実験は、「ストレス状態で運転すると燃費が悪くなる」という提案。定性的には運転が荒くなれば燃費も悪くなるので、問題は実験方法ということになる。
旧軍用住宅地であった無人の街で、トリーとグラントに同じコースを走らせてガソリン消費量を比較するという方法。キャリーが二人にストレスを色々かけていくのだが、この方法が色々ひどい。飲み物を飲ませてトイレに行かせないというところから始まり、騒音をばらまくやら、シートを座り心地悪くするやら、ハンドルをべたべたにするやら。挙げ句の果てに、ネズミを車内に放り出す始末。(ちなみに、グラントはネズミが大嫌い。)
結果は、ほぼ予想通り。同じコースを走ったのに、1.5倍のガソリンを使ってました。
眼鏡姿のグラントがなかなか可愛い。