k-takahashi's blog

個人雑記用

怪しい伝説 Ep.93 Confederate Steam Gun

 邦題は「嘘発見器を欺く方法」。


 アダムとジェイミーが挑むのは、南北戦争時に南軍が開発したと言われる「蒸気マシンガン」。そもそも本当にそんなものがあったかどうかも怪しいところだったのだが、フォートポイント博物館での調査の結果、実際の資料が残っていることが判明したので、これに従って作成することになる。
 ちなみに、このマシンガンは、L字型のパイプを蒸気で高速回転させ遠心力で弾を撃ち出すという仕掛け。ただし、蒸気ボイラーを用意したり(これが大変な破壊力を持つのは別の実験で実証済み)、パイプを高速回転(毎分2000回転以上)させたりと、かなり危険度の高い実験。試運転中に異音が発生したり、射撃テスト中に動作がおかしくなったりする毎に、かなり注意をしながら扱っていた。
 さて、これが本当かどうかを2人は3つのポイントから調べることにした。「射程距離:270m以上、発射速度:400発/分以上、殺傷力」である。 発射速度は難なくクリアー。殺傷力は、豚に撃ち出した弾をぶつけて調べたところ、致命傷とはいかず打撲程度。射程距離は、なんと700m以上。 plausibleという結論でした。


 アシスタントチームは、嘘発見器をだます実験。
 まず警察に出かけ、嘘発見器の専門家に相談。本当に何かをして、しかもばれた場合にペナルティが付くようにという指示を受け、その通りに問題を設定。テストには、警察から専門家に来てもらい、本物と同じ方法でチェックをして貰うことになった。
 くじ引きの結果、トリーとグラントがジェイミーの財布から50$冊を抜き出し、ばれたら車のワックス掛けをすることになった。
 さて、実験。トリーは画鋲を隠し持っておき、本当のことを言うときに画鋲で自分に刺激を与えることで嘘発見器の反応をごまかそうとする。しかし、画鋲を動かす動作が外から見えてしまい、これは使えず。やむなく舌を噛む方法に切り替える。
 グラントは、本当のことを言うときには嫌なことを思い浮かべるという方法。
 しかし、こんな小細工が専門家に通用するはずもなく、あっさり見破られていました。


 もう一種類、研究中の嘘発見手法として、MRIを用いたものがあり、こちらにも挑戦。こちらはサウスカロライナ医科大学で研究中の方法で、嘘をつくときの脳内の血流の変化を計測する方法。
 こちらは、なんとグラントが、常に嫌なことを考え続けるという方法で欺瞞に成功していました。
 嘘がばれたキャリーとトリーは東海岸から西海岸まで長距離バスで移動という罰ゲーム。なんか、二人とも本気で怒ってました。


 嘘発見器が、単なる測定技術ではなく、質問の仕方とかノウハウに支えられているというのが分かる実験でした。