k-takahashi's blog

個人雑記用

怪しい伝説 Ep.106 Phone Book Friction

 去年の9月に本国で放映した分。だいぶ追いついてきたかな。


 邦題は「電話帳で綱引き」。オランダのファンの作ったビデオの中に「電話帳のページを1枚ずつ重ねていくと、幾ら引っ張っても引き離せなくなる」というのがあった。ビデオ中では電話帳を固定している部分が先に壊れてしまい、遂に引きはがせなかった。では、本家が挑んだらどうなるか。
 まず、電話帳を用意。カリフォルニアのものなのだろうか、ページ数は800.これを1枚ずつ丁寧に重ねていく二人。いや、これだけでも大変そう。
 さて、実験開始。
 まず、アダムとジェイミーが引っ張る。当然外れない。はかりで量ってみると、最大で145k。
 次に、ラボのスタッフ総出で引っ張ってみる。まず5人5人で引っ張り合ってみると最大で950k。これでもはずれない。
 一方を柱に固定して10人がかりで引っ張る。1800k。ダメ。
 車を借りてくる。140馬力のセダンが2台。2200k。ダメ
 そして、ジェイミーが持ち出した最終兵器。装甲車! 軍用車両技術協会というのがあるそうで、個人で装甲車を収集しているのだとか。アメリカだなあ。そこにかけあって、M551シェリダンとM113A1を貸して貰う。固定具もがっちり強化して実験。さすがに外れました。3600k。
 全部で800ページだから、接触面は1600ページ分。A4紙1枚程度の面積で2k強の摩擦力があることになるのか。これなら、中学高校の文化祭とかでもできそうですね。


 関連ビデオはこちら。 http://dsc.discovery.com/videos/mythbusters-phone-book-friction.html



 アシスタントチームは映画「ディープ・ブルー」のクライマックスシーンの検証。映画では、発煙筒から取り出した火薬を捕鯨砲に詰めてサメに撃ち込み、これを電気で爆破するというシーン。
 検証項目は5つ

  • バッテリーで爆破できるのか(一方を有線で、もう一方を海水で電気を流し黒色火薬を爆発させる)
  • 捕鯨砲は30mも届くのか
  • 発煙筒10本でどのくらいの火薬が得られるのか
  • 大爆発は起きるのか
  • 15mの距離にいた主人公は無事でいられるのか

 まずバッテリーでの爆破は、ラボでの実験。当然失敗。いくら海水が導電性だからといって、火薬に着火できるほどの電力は無理。
 捕鯨砲はトリーが実際に撃ってみた。これは成功。
 発煙筒10本は、グラントが実際の発煙筒を分解してみた。すると1本から得られる黒色火薬は1.5g。10本なら15g。ダイナマイト2.5本分(映画での設定)には450本の発煙筒が必要となり、これはbusted
 大爆発については、3種類を検証。発煙筒10本から得られ黒色火薬15g。ダイナマイト2.5本分にあたる黒色火薬680g。そして、爆破の専門家が見積もったTNT180kg。 まず15gでは、「爆発あったの?」という程度のささやかな爆発。 ダイナマイト2.5本分は殺傷力は充分だが、映画のシーンとは程遠い。 TNT180kはさすがに専門家が見繕っただけあって、映画のシーンにほぼ近い爆発。 結局、映画の設定では無理ということに
 主人公の無事はニューメキシコ大学で開発された衝撃検出装置で測定。50mは離れないと命はないという結論。


 2つの実験とも、ストレートにエスカレートさせるタイプで、ちょっと妙味には欠けるかな。