k-takahashi's blog

個人雑記用

宇宙人にとって解読しやすいコード

宇宙人探しに取り組んでいる研究者たちが、宇宙に向けた信号送信のためのシンプルなコードを新たに作成した。数学的技能と少々の天文学の教育を受けた、ある程度知的な生命体であれば、この信号は簡単に解読できるという。

http://wiredvision.jp/news/200911/2009112523.html

Reddick氏はこのコードを受信したが、冒頭のデータの塊と、本文のあちこちの断片が失われていた。これは、信号を受信する時には、宇宙空間を通過する過程で一部破損しているだろうことを模している。Reddick氏はこのコードについて何も知らされていない状態で、紙と鉛筆と、コンピューターの検索・置換機能のみを用いて、最初の部分を解読した。

http://wiredvision.jp/news/200911/2009112523.html


 何度か、FCS(First Contact Simulation)に参加したことがあり、そこではやはり「最初の信号をどうするか」ということがよく話題になる。人工物とおぼしき飛行体が太陽系に近づいてきたらどうするか、といった状況下である。で、たいていの場合はまず素数を送る。素数列が自然現象として発生することはないから、これで文明を持っていると推測してよいことになる。そのあとは基本的な語彙や文法は伝わったものとするとしてしまうことが殆どだった。


 もちろん、何度かFCSを繰り返すと(「また素数かよ」というジョークもあったなあ)、「本当のところ、素数の次に送るのは何にすべきか?」ということも話題にはなっていた。 ただ、結論は出なかったと記憶している。(もちろん、FCSの目的は結論を出すことではなく、プロセスから学ぶことなので、別にこれは問題ではない。)


 そのときにも、「送る情報の一部が欠落する」ということは考慮しなかったな、と上記のニュースを見ていて反省した。
まだまだ、研究すべきことは山のようにあるわけですね。