k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2013年1月号

特集は「超ひも理論」と小惑星衝突。

超ひも理論

何か新規な話出ているわけではないけれど、「計算方法が確立しておらず、原理が何かも分かっていない」「天文観測による検証の可能性」(ゆがまない重力レンズ効果が観測できるか)「CERNのマイクロブラックホール実験と超ひも理論の関係」(ブレーン理論が正しければ短距離では重力がより強く働くはず)などが書かれている。
インタビューは、コロンビア大学のブライアン・グリーン博士。

小惑星インパク

こちらも特に新規の情報があるわけではなく、現状紹介記事。
直径1キロの小惑星が山手線の中心(市ヶ谷)に落ちたときのクレーター想像図が興味深い。

がん幹細胞

 癌の再発や転移には、元凶となる「がん幹細胞」があるのではないかという説。今年8月にはがん幹細胞をトレースした論文が発表され、10月にはヒト大腸癌の幹細胞がみつかったとのこと。
ターゲットが絞れてきたことで、製薬研究も活発化している。

となりの恒星をめざせ

ケンタウルス座α星に探査船を送る場合のエネルギーについての解説記事。九大の中島秀紀教授、Jaxa野田篤司氏、船木一幸氏の協力によるもの。
記事中で推しているのは、レーザー核融合推進を磁場で推進力に変換する方法。ブレーキは磁気プラズマセイルを使う、という案。

数百年前の大航海時代の帆船とくらべて、人類が宇宙に送り込んだスペースシャトルの運動エネルギーは680億倍にもたっしています。これだけのことが達成できたのです。恒星間航行も不可能ではない気がしてくるのですが、いかがでしょうか。(p.99)