k-takahashi's blog

個人雑記用

時の娘

時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)

時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)

こちらは、中村融氏によるアンソロジーで、翻訳物中心。やはりジャック・フィニイは外せないんですね。
大森氏のアンソロジーと比較すると、SF味が強いのも特徴。恐竜時代に火星人と出会う「時が新しかったころ」(ロバート・F・ヤング)や、やたらに時間の広がりの大きい「出会いのとき巡りきて」(C・L・ムーア)など。

 個人的なお気に入りは、上述の「時があたらしかったころ」のややベタな冒険ストーリーと、読んでいて自身の時間感覚がふらふらしてくる感覚が楽しめる「むかしをいまに」(デーモン・ナイト)。