アラスカスペシャルの2回目。「パイクリートの船」と「除雪車で車が真っ二つ」の二つ。
「パイクリート」は第二次大戦中にアメリカの発明家ジェフリー・パイクが発明した氷素材。水にパルプを混ぜて(重量比14%)凍らせることで丈夫な氷ができるという。パイクはこれで空母を作るつもりだったそうだ。
アダムとジェイミーは実際にこのパイクリートを作ってみた。そして、銃弾を撃ち込んでみると、普通の氷は砕けてしまうが、パイクリートは割れなかった。重りを載せてみても、普通の氷の8倍の破壊強度があった。
ここで、ジェイミーが混ぜるのをパルプではなく新聞紙に変更してみたところ、さらに強度は増加した。
それでは、これで船は作れるのだろうか。
ここで本当に船を作ってしまうのがミスバスター。900kgの新聞紙で二人乗りのボートを作ってしまう。これに150馬力のエンジンと舵をとりつけて、アラスカの海に乗り出してしまった。この船はアラスカの海を最高速度約40キロで30分にわたって駆け抜けたのだ。
最終的には溶けてしまい実用性には問題があるものの、紙と氷の船が疾走する様子はなかなか。
除雪車の伝説はアシスタントチームの担当。
ということで、ウィスコンシンに向かう3人。アラスカにはこういう実験が行える設備がないのだそうだ。所望のタイプの除雪車を見つけ出し、その除雪車に車を実際にぶつけてみるという荒っぽい実験となる。
まずフロントエンジン車を時速88キロでぶつけてみるが、やはりエンジンが潰れるだけで車はバラバラにはならない。
そこで、リアエンジン車を模してエンジンを外し、さらに除雪機のブレードを磨き上げ、さらに速度も設備の安全限界の113キロまでアップ。派手な衝突とともに、車はエンジンの手前のところまで見事に裂けていました。ただ、乗せていた人形の様子から見る限り、乗員の命はなかったようだった。
パイクリートボートが疾走する勇姿がよかった。