実験は２つ。一つは、同時落下実験。もう一つが衝撃で靴下が脱げるかという実験。
同時落下は、銃を水平に構え弾丸を発射する、それと同時に弾丸を落とすと両者は同時に着地するというもの。物理学の教科書などにはよく出てくる話だが、実際に試した人がいるとは聞いたことがない。それならば、ということでアダムとジェイミーが実験に挑む。
まずは予備実験。射撃ではなく普通にボールを落とすのと水平に打ち出すのとを比較してみると、誤差０．８％で同時に着地する。次は射撃だが、ペイントボールを使ったもの、これは意外に大きな誤差が出るが、調べてみるとペイントボール自体が不安定で水平には打ち出せていないからということが判明。ここまでやった上で、いよいよ銃での実験。
拳銃を水平にセットして打ってみると、約１２０ｍ先で着地すると判明。あとは、射撃と同時に銃弾を落とす仕掛けだが、これが意外と難しい。最初は電磁石を用いてみたが、電源を切ってから磁力が切れるまでのタイムラグが６５ｍ秒ほどある。そこでいろいろを細かい工夫を重ねて、同時に動くように調整する。
最終実験は１２０ｍ離れたところで銃を撃つのと同時に弾丸を落下させ、同時に着地する様子の撮影を試みるもの。なんと、見事に成功していました。
靴下は、マンガでよくある「殴られると靴下が残ったまま体が飛んでいく」というシーン。あれが本当かという話。マネキンに靴下をはかせて、このマネキンに衝撃をたたき込むという実験。
まずは、KOマシン。グラントが引っ張り出したエアピストンでヘビー級ボクサーのパンチ力を再現してみる。ものすごいパンチでマネキンが吹っ飛ぶが、靴下は脱げない。どうやらこれでは足りないようだ。
次が、交通テスト用の衝撃マシン。ガードレールの強度試験にも使われるらしく、車が突っ込んでくるレベルの衝撃が出せる。これで実験してみると、マネキンは軽く１０メートル以上吹き飛ばされる。 調べてみると靴下が脱げかけていて喜ぶアシスタントチームだったが、カメラで確認してみると、着地時に地面で引きづったときに脱げたものと判明。
ならば、と例によって爆薬を持ち出す。２３０ｋｇの爆薬を設置。そこから３ｍ起きにマネキンを並べた上で、爆破。 近距離に置かれていたマネキンの靴下は見事に脱げていました。 ただし、衝撃計を見る限りとても生きてはいられないレベルの衝撃を受けていたことも判明。
結論は、生きている人間を生きたまま衝撃で靴下を脱がすのは無理、というもの。そりゃそうだ。
丁寧に積み上げていく弾丸落下実験と、エスカレートしていくマネキン靴下実験が対比的で面白かった。
