最近はあまりコンソールゲームの方も関心が薄れてきていて知らなかったのだが、先日の3DS発表会のときに、Wiiで潤っているのは任天堂だけみたいなことを岩田社長が言ったそうだ、でも、それは昔からそうだったし、DSは違うから、と聞いたときは思った。
が、それに絡んでこんなエントリーが
岩田社長!!
http://www.alchemist-net.co.jp/nikki/?p=2741
ここで、提案されるべきは、優良なゲームを販売しやすい流通施策についてだと思います。
とあって、4つ提案が並んでいる。
- リピート製造数を100本からにしましょう。
- 製造期間の1週間に短縮しましょう。
- 100%の前払金をやめましょう。
- 任天堂のTVCM枠に入れてみる。
深刻な問題だというのは分かっているが、読んだときに思わず苦笑してしまった。これって、20年近く前(90年代前半)に当時のスーパーファミコンの問題として指摘されていたのと全く同じ問題だったから。(細かい数字は違うみたいだけれど)
当時は、今以上に任天堂の支配力が強くて、ソフトの売れ筋が寡占化していた。任天堂と任天堂と結びつきの強い一部メーカー以外は酷い状態だった。製造本数を決められず、リードタイムが長く、前払いでの資金負担が重く、リスクは全部ソフトメーカー持ちというのがまさに同じ。
問題だとは言われていたが、それで任天堂が潤っており、支配力があるからそれを変える必要もない、というのが当時の状況。 ただ、その後、プレステが売れて、当時の山内社長(および当時の経営陣)から今の岩田社長に変わったということがあったから、その辺は改善していると思っていた。でも、そうではなかったわけね。
上の3つの問題はダウンロード販売を用意すればある程度解決するだろうけれど、それでいいというものではないことは、iPhone用アプリのことを見ればわかるわけで、どうなるんだろうね。3DSが売れてしまえば、その「メディア」を任天堂が握る限り、リスクのソフトメーカーへの押しつけとか寡占状況とかが改善する可能性はほぼない(岩田さんができなかった理由は研究する意味があるのかもしれない。)だろうから、任天堂の下請けになるくらいしか手はないような。