Newton (ニュートン) 2011年 05月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: ニュートンプレス
- 発売日: 2011/03/26
- メディア: 雑誌
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一つ面白かったのが「光りで叩いて音を出す」というところ。
光をものに当てて音を出し、その音を分析してものの性質を調べる技術があります。これを「光音響分光法」といい、材料の検査などに応用されています。(p.54)
どういうことかと思ったが、短時間光を当てるとその表面が膨張し、光を止めると表面が縮む。この動きから発生する音を分析することで表面の固さなどがわかるのだそうだ。
短信で面白かったのが「吐く息で病気を診断」という記事。
1000人分の呼気と皮膚ガスを収集し、これを分析したところ、病気とガス成分とで関連が幾つも見つかったのだそうだ。例えば、気管支喘息では呼気中の一酸化窒素が増え、慢性気管支炎では一酸化炭素が増える。
理由が推測されている現象もあり、例えば肝硬変では、肝臓のアンモニア分解能力が衰えているため、呼気中のアンモニアが増える。糖尿病患者は、ブドウ糖ではなく脂肪酸が栄養素として使われるため、アセトンが増える。
健康診断への応用も検討されているのだそうだが、犬をトレーニングして病気を見つけるなんてのも可能かもしれない。