- 作者: Robin Williams,吉川典秀
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2008/11/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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悪いデザインは何が悪いのか、それを明確に言葉にすることで問題は半ば解決される。だから「良いデザインの原則」を「頭の中にたたき込んで」「常にそれを意識し」「原則に従ったデザインにしよう」というのが本書の主張。
本書は大きく3部から構成されている。デザイン、色、活字の3つである。特に最初のデザインのところは本書の考え方が明確にしめされ、また色々な事例を使った説明にもなっている。
言葉にした基本原則というのは以下の4つ。
- コントラスト
- 反復
- 整列
- 近接
これをきちんと意識するだけでデザインのレベルが上がるだろうという指摘は、具体例を伴って説得力のあるものになっている。読んでいるだけだと、意図してこういうことはしないよなとも思うが、急いでいたり、ついウッカリやってしまうことはあるかもしれない。それを防ぐには、この原則をきちんと「言葉にして」「意識」することが大事なのだろう。(「衝突と協調は違う」とか)
繰り返し出てくるのが「意図を持って」ということ。それは、作る側ももちろんだが、『誤植の可能性を疑われるようではいけません』(相手に伝わらなければ意味が無い)ということでもある。
とか偉そうなこと言っていて、次に自分が作る資料が見事な失敗作になっていると恥ずかしいな。とりあえず会社の机に置いておいて、自戒するようにしよう。