2010年5月、ヴェンターが率いる科学者グループはいわゆる合成生命 (en:synthetic life) の作成に成功した初の例となった[5] [6]。 これはバクテリアの全ゲノムを含んだ非常に長い DNA 分子を合成し、別の細胞へ移植することによって為された
クレイグ・ヴェンター - Wikipedia
というクレイグ・ヴェンターの合成生命の研究だが、今日読んでいたメルマガに、こんな記述があって「ああ、そういうことなのか」と納得した。
もちろん原理的には形質転換の拡大バージョンなんですけど、そんな大きいDNAでできるものかと。できちゃいましたからね。そういう意味では、だから確かに技術なんですよね。もうひとつの基盤、長いDNAを作るのも明らかに技術ですからね。
という意味ではできておかしくないんだけど、やるのはとても大変だということを実際に成し遂げたのがすごい。
彼によるゲノム解読もそうですよね。そういったところにすごみがあるんだと思います。概念的にはできて当然なんだけど、それを実際にやってしまうところは本当にすごいと思います。
ところが、ヴェンターさんは何をやったかというと、DNA分子をコンピューター上の情報に変えてしまって、ここから有機合成でDNAを作っちゃった。親からDNA分子をもらってないんですよね。つまり生物とは情報が鍵であるということを如実に示されました。となると、親からDNAをもらうということは生物にとって本質じゃない。
以上、サイエンスメールのvol.289、木賀大介氏のインタビューより。