k-takahashi's blog

個人雑記用

ビンラディン殺害計画のすべて

HV制作/アメリカ同時多発テロ事件発生から10年、9ヶ月間をかけて練り上げたビンラディン殺害計画が遂行された歴史的な40分間を専門家や関係者のインタビュー、貴重な映像を通して振り返る。どのようなテクノロジー、兵器、諜報力が、計画を成功へと導いたのか…。実行部隊は、なぜパキスタン当局に察知されることなく現地に潜入できたのか。墜落したヘリコプターには、何が起きたのか。数々の謎が解明されていく。

http://japan.discovery.com/episode/index.php?eid1=999999&eid2=000162


 ディスカバリーチャンネルで放映されていた『ビンラディン殺害計画のすべて (Death of Bin Laden』をビデオ鑑賞。
オバマ大統領は、5月1日夜に、「国際テロ組織アルカイダの指導者であるビンラディン容疑者を殺害した」と発表したが、その作戦「ネプチューン・スフィア」がどのように計画・実行されたのかについての解説番組。


2010年6月にビン・ラディンに繋がると思われる人物を発見、8月に不審な屋敷を発見。それ以後、監視衛星、無人偵察機、エージェントによる監視、とゆっくりと接近していく。2011年3月にオバマ大統領に3案提出。その中から特殊部隊による襲撃が最も妥当と判断されるが、例の『モガディシュの戦闘』(1993年)の悪夢が頭をよぎる。4/28の時点でも問題の屋敷にビン・ラデエィンが潜伏している可能性は6割。
しかし4/29に大統領は作戦決行を決定。


ここで、翌4/30に行われたオバマ大統領のスピーチ(軽いジョークを交えたスピーチ)の映像が挟まれる。一晩悩んだ上で、あれだけリスキーな作戦の決行を決めた翌日にこういうスピーチをできるアメリカ大統領というのもなんか凄い。


最後に作戦の紹介。ステルス改造型ブラックホーク2機、チヌークが2機が参加。作戦ヘリの一機が故障のため放棄されたことはニュースになっていたが、他にも、爆発物チェックと潜伏者探しのために軍用犬が同行していたことや、着陸から殺害までが20分だったことなども説明していた。ビン・ラディンの身元確認を短時間で行わなければならなかった理由は、イスラム法の規定に従って埋葬(水葬)する必要があったため。
殺害のあとでHDや書類を大量に押収したことが重要だった。そこに何が書いてあるのか(つまり、米軍はアルカイダについてどのような情報を得たのか)は、アルカイダ自身にも分からないため、当分アルカイダは行動が大きく制約されることになる模様。


まだまだ色々と議論のある状態だし、世界の中ではずば抜けて早く大量の情報を公開する米軍とは言え、秘密作戦となるとそう簡単には出てこないだろうし、なにより対テロ戦争はまだ続いている。少しずつ明らかになるのを待つしかない。