k-takahashi's blog

個人雑記用

軍事研究 2020年3月号

 

軍事研究 2020年 03 月号 [雑誌]

軍事研究 2020年 03 月号 [雑誌]

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: ジャパン・ミリタリー・レビュー
  • 発売日: 2020/02/10
  • メディア: 雑誌
 

『 革命防衛隊司令官殺害、なぜ報復しないのか!』(黒井文太郎)は、例のソレイマニ殺害事件の解説。「インテリジェンス関係者ならまずほとんどが「ソレイマニがムハンディスとバクダットで合流したなら、これはテロ計画謀議が行われる」と考えるだろう」(p.35)、など、ソレイマニ(コッズ部隊やシーア派民兵も)の実情などの背景説明。

 

『イージスアショア『極秘SPY-7レーダー』(石川潤一)は、レーダー工場の見学レポート。合わせてSPY-7と兄弟レーダーの解説。SPY-6とSPY-7の違いも、形はともかく性能に大差は無く、棲み分けとかどうなるんだろう。

 

『日韓軍事同盟『GSOMIA』とは何か?』(福好昌治)は、日韓GSOMIAの特殊性(「機密」を扱っていない、主務官庁も規定されていない、日韓で結んだものだが正文は英語)を説明している。また、例のレーダー照射事件の時点で、すでに機能不全に陥っていた(本来なら情報を「秘」指定にして、実務レベルで確認すれば済んでいたはず。それが出来なかったというのは、つまり信頼関係が無かったということ)ことも指摘している。

 

アメリカ級強襲揚陸艦は「ライトニング空母」』(山形大介)は、アメリカ級がA2/D2環境下に対応するための「武器分散コンセプト」を実行するための船であるという解説。強襲揚陸艦から前進基地に展開させるので、6機では到底足りず数を増やしたということになる。

 

『日本が弾薬を国産する理由』(市川文一)は、価格は要求性能と見合わせないといけないということの、具体的な解説。見かけの安さは本当の安さか?という、よくある問題。不良品対策や保管にコストがかかるという自衛隊の特殊事情もある。