COVID-19関連が色々。
『コロナで暗躍する習近平のサイバー・スパイ』(黒井文太郎)は中国のサイバー戦について今回の騒動を例に解説。中国に批判的な人物に対する組織的攻撃、広告枠を買い占めての宣伝、陰謀妄想メディアの利用、EEASレポートへの圧力、ワクチン情報への攻撃、などなど。あとは、軍以外のサイバー機関が「国家安全部」(対外)と「公安部」(対内)があって、政治経済のスパイ(先日の三菱電機へのクラック)は国家安全部らしい。
『武漢コロナウイルスと日本の危機管理』(濱田昌彦)は、揉み消し工作系について。ちょっと推測が多いが、チェックリスト代わりにするのに興味深い。
『軍隊を送り込んで対コロナ支援作戦!?』(小泉悠)はロシア。当初は援助形式の押し込みだったが、そのうち露軍自体が色々大変になってくる。
中露の活発な活動で最近話題になることの多い極超音速兵器について
『極超音速兵器の「原理」と「脅威」』(野木恵一)と『世界の極超音速兵器とその迎撃システム』(能勢伸之)の2つの記事が載っている。
機動させればスピードは落ちるというのは言われてみればその通り。
『巨大米陸軍の2021年度航空機調達』(石川潤一)は、米陸軍の2021年度調達の解説。総兵力48万、所属機数4000機の規模がありながら、21年度の調達数がわずか119機と少ない。
現在の開発計画がFARA(将来型攻撃偵察機)とFLRAA(将来型長距離強襲機)の2ラインあり、これを一つで賄おうという無理な計画が以前はあり、その余波で色々あったと(アパッチ代替を断念したりとか)。