k-takahashi's blog

個人雑記用

物語のルミナリエ

物語のルミナリエ―異形コレクション〈48〉 (光文社文庫)

物語のルミナリエ―異形コレクション〈48〉 (光文社文庫)

78編のショートショートを集めた一冊。311震災をふまえてということで、その意気やよしとは思うものの、ちょっと多すぎな印象。分量的には2冊に分けた方が良かったかもしれないが、企図を考えると分冊にはできないよなあ。


個人的なお気に入りは、『ぼくの時間、きみの時間』(八杉将司)と『妖精の止まり木』(片理誠)。前者は時間感覚の異なる夫婦の物語で、それをちょっと広げたストーリー。後者は「妖精を見る」という意味が面白かった。そしてどちらも人々の間の違いと、その差を否定しないストーリー。